『四月は君の嘘』の感想と考察〜容赦なく心ゆさぶる漫画〜

『四月は君の嘘』の感想と考察〜容赦なく心ゆさぶる漫画〜

『四月は君の嘘』は音楽や恋、そして病気をテーマにした作品で、見る人の心を容赦なくゆさぶってきますよね。
ここではそんな『四月は君の嘘』の感想や考察を、僕なりにまとめていこうと思います。
ぜひお付き合い頂ければ嬉しいです。

『四月は君の嘘』の感想と考察

有馬公生のお母さんの愛情が切なすぎる

まずは有馬公生と母親の有馬早希についてです。
この物語において、2人の関係性はとても重要な要素でした。

公生にとって母親とは、ピアノと出会わせてくれた人でもありトラウマとなっている人でもありました。
幼いころの公生はお母さんが喜んでくれるために、厳しい練習にも必死に耐えてきました。

そして、あるコンクールでお母さんが観に来ることになりました。
公生はお母さんのために心を込めて演奏しますが、お母さんから「感情に溺れるな!」と激しく怒られてしまいます。
それに対して公生が言った言葉は「お前なんか死んじゃえばいいんだ」と初めてお母さんに反抗します。

これが公生とお母さんの最後の会話となりました。
これをきっかけに公生は、演奏中に音が聴こえなくなってしまうわけですね。

この場面なのですが、普通に見るとただのヒドイ母親のように見えます。
ただ、有馬早希が本当にひどい母親だったのかというと、そうではありませんでした。
早希は病気にかかっていて、自分に残された時間が短いことが分かっていました。
そこで自分が居なくなっても、公生が一人で生きていけるように、ピアノで食べていけるように、怒鳴って叩いて厳しくピアノを教えていました。
息子に自分の叶えられなかった「ヨーロッパで演奏する」という夢を叶えさせるためではなかったと思います。

早希が亡くなる直前に病室で言ったことは

『もっとそばにいてあげたかった。

 私の宝物は幸せになれるかしら。』

という公生のことを想った母親としての言葉でした。
やっぱり息子を想う母親の愛情は深いんだなと感じるシーンですね。

公生自身もかをりとの出会いからピアノを再び始め、お母さんの愛に気づきます。
そしてお母さんが出会わせてくれたピアノが、公生に様々な人との出会いをもたらしていきます。
それこそが早希が公生に残した最後の贈り物だったんでしょうね。

有馬公生と澤部椿の関係性について

次に有馬公生と澤部椿の関係性について感想と考察です。
2人は幼馴染で小さいころからよく遊び、いつも一緒で家族的な存在でした。

しかし、かをりが現れたことによって椿の気持ちは変わっていきます。
弟だと思っていた公生を、1人の男として見ていくようになり、恋愛感情を抱いていることに椿は気づきます。

そんな椿の恋ですが、物語が終わった後も叶うことはないだろうと僕は感じました。
物語の最後で椿が公生に

『1人になんてなれると思うなよ公生。

 背後霊みたく、ずっとずっと側にいてやるんだからな。

 覚悟しとけ。』

と言った時の公生の表情は、切なげで少し困ったような顔でしたしね。
それに物語中でも、公生は椿のことを恋愛対象としては、一度も見ていないように思います。
この先も2人が付き合うことはなく、家族として大切な関係を築いていくのではないでしょうか。

渡良太と宮園かをりの関係性について

僕がこの物語を見始めたときは、かをりは本当に渡良太が好きと思ってました。
ところが、それが嘘だったということは、渡だけでなく観ている人もだまされたのではないでしょうか?

でも途中から渡自身もかをりの気持ちに気づいていたと思います。
理由は最初のコンクールでかをりは、公生に演奏を見せたい、公生の感想が聞きたい、という雰囲気があったからです。
渡はそれを見て「あれ?俺じゃないの?」と思ったでしょうね。

物語中で渡は公生に

『優しい奴は損するって決まってんだ』

と言いますが、優しくて損しているのは渡でした。

そんな渡ですが、物語の最後でかをりとのツーショットを携帯の待ち受けにしていました。
この場面から渡はかをりのことが本当は好きだったんだろうと思います。

有馬公生とお父さんの関係性について

有馬公生のお父さんは、物語中で一度も登場していません。
公生のお父さんの名前は「たかひこ」で、仕事は分かりません。

公生のお父さんが物語に登場しない理由は2つあると思っています。

  • 公生と母親の関係性を強く描きたかった
  • 公生の孤独を印象付けたかった

お父さんが存在すると、この2つの印象が弱くなってしまうので、登場してないのでは?と勝手に考えてます。

有馬公生と宮園かをりの関係性について

この2人の関係性については、物語の最後でかをりから公生に送られた手紙が全てを表しています。
かをりが公生に書いた手紙全文はこちらの記事にまとめていますので、気になる人はあわせてご覧になってみてくださいね。
『四月は君の嘘』の名言まとめ〜悩んでいる人の心に響く言葉〜『四月は君の嘘』の名言まとめ〜悩んでいる人の心に響く言葉〜
かをりの公生に対する想いは最初は憧れでした。
そして年月が経つにつれて、その思いは恋に変わっていきました。
おそらく公生と公園で初めて会話する前から好きだったんでしょうね。
この手紙で公生はかをりが自分のことを好きということに気づくわけですが、もうかをりがいないことが切なすぎます…。

またかをりが公生を初めて見たのは5歳のときで、そこから公生と共演するためにヴァイオリンを始めます。
そして10年後に公生との共演が叶うわけです。
公生君みたいにピアノを弾きたい!ではなく、公生君と一緒に演奏がしたい!とヴァイオリンを始めるところが、かをりらしいですよね。

あと公生の初めてのコンクールで大泣きしていた女の子がいましたが、その横にいる亜麻色でおかっぱの女の子がかをりだったことには驚きました!
こういう2回見ないとわからない伏線があるところも、この作品の魅力だと思います。

宮園かをりの名言が心に響きすぎて辛い!

『四月は君の嘘』では、素敵な名言がたくさん出てきます。
そのなかでもかをりの名言が心に響いて刺さるものばかりでした…!
病気によって、残された時間が短いかをりが言う言葉は、多くの人に刺さったのではないでしょうか?

この作品で僕が印象に残った言葉はこの2つです。

『この先は暗い夜道だけかもしれない

 それでも信じて進むんだ

 星がその道を少しでも照らしてくれるのを

 さぁ、旅に出よう』

『君は君だよ

 君らしく、なんて曖昧なものじゃない

 何やったって変わったって関係ない

 君はどうせ君だよ』

どちらの言葉も優しく強く、背中を後押ししてくれる素敵な言葉だと思います。

『四月は君の嘘』の名言については、こちらの記事にまとめていますので気になる人はどうぞ。
『四月は君の嘘』の名言まとめ〜悩んでいる人の心に響く言葉〜『四月は君の嘘』の名言まとめ〜悩んでいる人の心に響く言葉〜

時折見せるユーモアも魅力の一つ

『四月は君の嘘』は病気や母親の死など、深刻なテーマを取り上げた作品です。
そんな深刻なテーマでも、見る人の心を楽しませるのは時折見せるユーモアがあるからだと思います。

例えば

・公生がかをりに叩かれて罵倒されたり

・公生が椿に蹴られて罵られたり

・公生が小さい子供から非難されたり

あら、公生がやられてばっかりですね。
これ以外にもユーモア溢れるシーンが多いことが、この作品の魅力を深めているのだと思います…!

アニメは絵も音も綺麗でオススメ!

この『四月は君の嘘』と言う作品は、音楽漫画なのでクラシックを演奏している音が聴けた方が面白いかと思います。
実際に僕はクラシックの興味はありませんでしたが、この作品を通して興味が出てきました。

『四月は君の嘘』のクラシック曲や主題歌・挿入歌は、こちらの記事にまとめていますのでよかったらどうぞ。
『四月は君の嘘』の主題歌から挿入歌・クラシックの演奏曲まとめ『四月は君の嘘』の主題歌から挿入歌・クラシックの演奏曲のまとめ
あとアニメは声優さんの声がばっちりハマっていて、とても良かったです。
特に公生とかをりと瀬戸先生の声が好きでした。

四月は君の嘘をアニメで見るならFODが配信しています。
FODに登録してから1ヵ月間は無料なので、四月は君の嘘だけを観て解約するのもありだと思います。
気になる人はチェックしてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
やっぱり好きな作品の感想とか考察を書き出すと止まりませんね。
僕の中で一生忘れられない作品になりましたし、今後も定期的に見ていこうと思っています。

またこちらの記事で『四月は君の嘘』の名場面や感動シーンをランキングでご紹介していますので、あわせてご覧になってみてくださいね。
『四月は君の嘘』の名場面や感動シーンのランキング7選『四月は君の嘘』の名場面や感動シーンのランキング7選
『四月は君の嘘』の主題歌、挿入歌、クラシック曲気になる人ははこちらの記事をどうぞ。
『四月は君の嘘』の主題歌から挿入歌・クラシックの演奏曲まとめ『四月は君の嘘』の主題歌から挿入歌・クラシックの演奏曲のまとめ
『四月は君の嘘』の心に響く名言集はこちらです。
『四月は君の嘘』の名言まとめ〜悩んでいる人の心に響く言葉〜『四月は君の嘘』の名言まとめ〜悩んでいる人の心に響く言葉〜
『四月は君の嘘』の2年後や、さらにその後が気になる人はこちらです。
『四月は君の嘘』の2年後とその後が気になる人へ読んでほしい一冊!『四月は君の嘘』の2年後とその後が気になる人へ読んでほしい一冊!